高卒求人は本当に改善されたのか

 来春卒業予定の高校生に対する求人数が、前年比18%増となったとの報道がありました。これを受けて「景気が回復基調にある」と強調している報道もありましたが、必ずしもそうとは言い切れないと考えます。

 

 何故なら特定の業種に偏って求人が増えているからです。今回目立ったのは建設業で、消費税増税を見越した駆け込み受注に対応する求人と思われ継続的に高い求人数で推移するとは限りません。

 

 加えて高卒で入社すると現場作業を担当するケースがほとんどで、大卒生のように監理職に就くケースが少ないので早期に離職することも想定されます。

 

 他にも製造業や医療・介護職の求人も増えているようですが、いずれも専門知識が必要な職種です。そのため商業科や普通科を卒業した生徒にはまだまだ厳しい情勢が続いていると思われます。

 

 またここ数年の就職事情から、本来なら高卒生で対応するような仕事にも大卒生が応募して来ており、これまでと同じ就職対策では追いつかない状況も続いています。

 

 更に地域の寄っての格差も大きくなっているように感じ、地元就職の意向が強い高校生にとっては必ずしも就職状況が好転しているとは言い切れないでしょう。